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筑波大学VPN Gateの危険性【安全でない理由を解説】

筑波大学VPN Gateの危険性【安全でない理由を解説】

筑波大学が運営するVPN Gateは、「サーバー運営者の素性がよくわからない」「セキュリティ面での危険性・リスクを排除できない」など、安全上の問題があることから利用をおすすめできないVPNサービスです。

また、「通信が安定しない」「通信速度が遅い」など、使い勝手の点でもおすすめできません。

先に結論
  • VPN Gateは筑波大学の学術実験プロジェクトで、違法なサービスや詐欺ではない
  • ただしサーバーは素性のわからないボランティア運営で、ログの扱いも運営者ごとにバラバラ
  • 個人情報の入力やクレジットカード決済を伴う利用には不向き
  • 安心して常用したいなら、月数百円で使えるノーログの有料VPNがおすすめ
VPN Gate
総合評価
( 2 )
メリット
  • 無料で使える
デメリット
  • サーバー運営者の素性がよくわからない
  • セキュリティ面での危険性・リスクを排除できない
  • 通信が安定しない
  • 通信速度が遅い

VPNを安心・快適に使うなら、月数百円で安全性が担保されている有料VPNの利用をおすすめします。

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VPN Gateとは?筑波大学の学術実験プロジェクト

筑波大学VPN Gate
出典:https://www.vpngate.net/ja/

VPN Gate は、筑波大学の学術的な実験から生まれたもので、ボランティアで運営されている無料のVPNネットワークです。

VPNサーバーのネットワーク全体がボランティアによって提供されているため、IPアドレスやサーバーの数は常に変動する可能性があります。

正式には「VPN Gate 学術実験サービス」といい、2013年3月に筑波大学の研究プロジェクトとして始まりました。

ソフトウェアは、同じく筑波大学発のオープンソースVPNソフト「SoftEther VPN」をベースに開発されています。

2026年8月時点でもプロジェクトは継続しており、世界中のボランティアから約5,800台のVPN中継サーバーが提供されています。

VPN Gateのサーバー設置国例

日本、韓国、中国、カンボジア、タイ、フィリピン、アメリカ、イギリス、ドイツなど

注意したいのは、「筑波大学のプロジェクトだから安心」とは言い切れない点です。

大学が提供しているのはあくまで実験の仕組みであり、個々のサーバーを動かしているのは、世界中の素性のわからないボランティアだからです。

筑波大学の学生・教職員の方へ:学内VPNとは別物です

「筑波大学 VPN」で検索してこの記事にたどり着いた方の中には、自宅などから学内ネットワークに接続する方法を探している方もいるはずです。

その場合に使うのは本記事のVPN Gateではなく、筑波大学の情報環境機構 学術情報メディアセンターが在学生・教職員向けに提供している正規の「VPNサービス」です。

接続には統一認証IDが必要です。詳しくは大学公式サイトの案内ページをご確認ください。

VPN Gateをおすすめできない4つの理由・危険性

無料で使えて便利に見えるVPN Gateですが、以下4つの理由から利用はおすすめできません。

VPN Gateをおすすめできない理由
  • サーバー運営者の素性がよくわからないから
  • セキュリティ面での危険性・リスクを排除できないから
  • 通信が安定しないから
  • 通信速度が遅いから

それぞれ詳細を見ていきましょう。

サーバー運営者の素性がよくわからないから

VPN Gateでは、それぞれのサーバーがボランティアによって運営されていますが、ボランティアの素性はよくわかりません。

ボランティアになるのに身元確認が必要でもなければ、連絡先を開示する義務もありません。

実際に、VPN GateのFAQには以下のように書かれています。

VPN Gate の VPN サーバー一覧にボランティア運営者の連絡先が表示されている場合は、その連絡先に連絡をしてください。もし連絡先が表示されていない場合は、当該ボランティアが連絡先を入力していないことを意味しますので、連絡することはできません。

出典:VPN GateのFAQ

素性のわからない人が運営するサーバーに接続するのは怖いですし、トラブルがあったときに問い合わせすることもできません。

そもそも無料なので、サポートという概念は存在しないかもしれないですが。

セキュリティ面での危険性・リスクを排除できないから

VPN Gateは、ログなしポリシーを掲げるVPNサービスとは異なり、ログの取り扱いに関するポリシーが明確でないため、ログを取られてしまう危険があります。

VPN GateのFAQには、以下のように書かれています。

記録されている場合と、記録されていない場合とがあります。VPN Gate の各 VPN サーバーの管理者のポリシーによって異なります。

出典:VPN GateのFAQ

また、VPN 接続ログの保管・開示に関しても、以下のように書かれています。

私たちはVPN Gate公開VPN中継サーバーへのVPN接続ログを最低3ヶ月間保管します。

出典:VPN Gateの不正利用防止の取り組みについて

世界最大手のが、ノーログポリシー(通信のログを一切残さない方針)で運営しているのとは対照的です。

しかも、最低3ヶ月というのは中継サーバーの保管ポリシーのことで、ボランティアが提供しているサーバーの接続ログについては、保持期間や保全・保護方法はよくわかっていません。

この点については、海外メディア「VPN Pro」が以下のように警鐘を鳴らしています。

Every single volunteer can log anything they want and even spy on your traffic if it’s not HTTPS. Extensive logs can easily identify you.

While most of these VPN servers seem to delete logs every two weeks, some keep them permanently. So, do you think it’s safe to use VPN Gate if you want to remain anonymous on the web?

(日本語訳)

すべてのボランティアは、好きなようにログを取得して、HTTPSでない場合は、接続した人のトラフィックをスパイすることさえ可能になります。広範なログは、接続者が誰かを簡単に特定できるでしょう。

これらのVPNサーバーのほとんどは、2週間ごとにログを削除しているようですが、中には永久にログを保存しているところもあるようです。さて、ウェブ上で匿名性を保ちたいと思ったときに、VPN Gateを利用するのが安全だと思うでしょうか?

出典:https://vpnpro.com/vpn-reviews/vpn-gate-review/

さらに以下のようなことも書かれています。

When we seemingly (and at long last) managed to connect to a UK or US “server” during our tests, our IP leak tests showed that we are in Tokyo, Japan. And, not once; quite consistently. Other times, when we finally found locations that actually showed up real in our leak tests, unfortunately, we also found our true location in the list. Yes, that’s a huge IP leak right there.

(日本語訳)

テスト中にイギリスやアメリカの「サーバー」に接続できたように見えても、IPリークテストをやると、サーバーの場所が日本の東京であることが判明しました。しかも、一度だけでなく、何度も継続的にです。他にも、リークテストをして実際に表示される場所を見ましたが、残念ながらそのリストの中に私たちが本当に居た場所もありました。つまり、重大なIPリークが起きていたのです。

出典:https://vpnpro.com/vpn-reviews/vpn-gate-review/

本来VPNとは、IPアドレスを偽装するために使うものですが、上記のとおり本来のIPアドレスが見えてしまうこともあったというのです。

VPNが本来備えるべきセキュリティレベルから考えると、VPN Gateには大きな不安が残るのではないでしょうか。

通信が安定しないから

ボランティアで運営されているVPN Gateは通信も安定しません。

実際に、繋がらないという声も少なくありません。

無料で使う以上は、つながらなくてもクレームを入れることもできません。

通信速度が遅い

通信速度が遅いこともネックです。

VPN Proのテストによると、VPN Gateの通信速度は速いものでも10Mbps、遅いと1Mbps未満であると報告しています。

VPN接続前255.5Mbps
米国0.36Mbps
英国0.54Mbps
インド7.24Mbps
タイ10.21Mbps
出典:https://vpnpro.com/vpn-reviews/vpn-gate-review/

All in all, we can say that we had a terrible experience trying to connect to the volunteer servers and using them for anything really. It’s quite likely that you’ll find around 9 out of 10 servers not working. Then, there’s the question of speed. When you finally can connect to a server, it could be so slow that you need to redefine the word “slow.”

(日本語訳)

結局のところ、ボランティアサーバーへの接続を試みたり、実際に何かの目的で利用したりすることは、非常に不満の残る体験だったと言わざるを得ません。

10台のうち9台前後のサーバーが機能していないという状況も十分に考えられます。さらに、通信速度の問題もあります。ようやくサーバーに接続できたとしても、その速度は「遅い」という言葉の定義を考え直さなければならないほどに遅い可能性があるのです。

このテスト自体はやや古いものなので、現在は多少改善している可能性もあります。

とはいえ、品質の保証がないボランティア運営という構造は変わっておらず、速度や安定性を期待できないことに変わりはありません。

VPN大手のが、以下のように通信速度を大きく落とさずに利用できることを考えると、通信速度の遅さがよくわかります。

VPN接続前61Mbps
日本:57Mbps
韓国:53Mbps
香港:38Mbps
アメリカ:27Mbps
インド:21Mbps
トルコ:18Mbps
オーストラリア:20Mbps
日本:52Mbps
韓国:19Mbps
香港:30Mbps
アメリカ:22Mbps
インド:21Mbps
トルコ:14Mbps
オーストラリア:23Mbps
※ExpressVPNとNordVPNの通信速度は当サイトの調査結果

実際に、以下のような声も頻繁に目にします。

それでもVPN Gateを使う場合:使い方と最低限の注意点

ここまでの危険性を理解したうえで、「一時的な検証用途でどうしても使いたい」という方のために、使い方の概要と注意点をまとめておきます。

接続までの流れ

  1. VPN Gate公式サイトから、VPN Gateプラグイン付きのSoftEther VPN Clientをダウンロード・インストールする(Windowsの場合)
  2. 公開VPN中継サーバー一覧から、接続したい国のサーバーを選んで接続する
  3. iPhoneやMacの場合は、OS標準のVPN設定(L2TP/IPsec等)にサーバー情報を手動で入力して接続する

OSごとの詳しい設定手順は、公式サイトに掲載されています。

なお、公開サーバーは常に入れ替わっており、繋がらないサーバーも珍しくありません。

接続できないときは、サーバー一覧を更新して別のサーバーを試すことになります。

使う場合の3つの鉄則

VPN Gateを使う場合の鉄則
  • IDやパスワードなど、個人情報の入力を伴う操作をしない
  • クレジットカードなどの決済をしない
  • 鍵マーク(HTTPS)のないサイトを閲覧しない

いずれも、「通信内容をサーバー運営者に見られる・記録される可能性がある」ことを前提にした自衛策です。

日常的にVPNを使うのであれば、最初からノーログポリシーの有料VPNを選ぶほうが安全です。

FAQ:よくある質問

VPN Gateについて、よくある質問です。

iPhoneやMacでも接続可能ですか?

可能です。

公式ページにデバイス・OSごとの接続方法が掲載されています。

VPN Gateは中国からでも使えますか?

中国からでも使えます。

中国から使うと、中国国内のネット検閲を回避できるようになります。

ただし、VPN Gateのサイト自体には中国からアクセスできないので、中国に渡航する前にインストールしておきましょう。

VPN Gateを使って海外サーバーから安くサブスクを契約したいですが、危険ですか?

VPN Gateを使ってサブスクサービスを契約するのは、危険なのでやめた方がよいでしょう。

契約のときに入力する決済情報をサーバー運営者に抜き取られる可能性を排除できないからです。

サブスクサービスを契約するなら、セキュリティのしっかりしたVPNサービスを使いましょう。

もっと詳しく:【年1万円の節約も】VPNを使って安くできるサブスク7選

VPN Gateを使うのは違法ですか?

日本国内でVPN Gateを利用すること自体は、違法ではありません。

ただし、犯罪の匿名化の道具として悪用できるサービスでもありません。

公式サイトの不正利用防止の取り組みには、接続ログを最低3ヶ月間保管し、日本の捜査機関からの犯罪捜査の要請に応じて開示する方針が明記されています。

VPN Gateのサービスは今も続いていますか?

2026年8月時点でプロジェクトは継続しており、約5,800台の公開サーバーが稼働しています。

ただしサーバーはボランティア提供のため、数も品質も常に変動しています。

まとめ:安心と快適を求めるなら有料VPNがおすすめ

VPN Gateの利用は、以下4つの理由から利用しないことをおすすめします。

VPN Gateをおすすめできない理由
  • サーバー運営者の素性がよくわからないから
  • セキュリティ面での危険性・リスクを排除できないから
  • 通信が安定しないから
  • 通信速度が遅いから

特にサーバー運営者がボランティアをする目的・動機がはっきりしない以上は、安易に使わないことをおすすめします。

世界には1ヶ月わずか数百円で、セキュリティが守られ、快適な速度で使えるVPNサービスがたくさんあります。

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わずかな値段をケチって、あとで大きな代償を払うことのないようにしましょう。

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