中国では、Microsoft系のアプリは概ね使えます(ただしCopilotなど一部例外あり)が、Google系のアプリやLine、Facebook、Instagram、X、中国国外のVODサービスなどは規制されていて使えません。そのため、中国でも日本で使っているアプリを使うためには事前に対策を考えておく必要があります。
| カテゴリー | 中国で使えない | 中国で使える |
|---|---|---|
| SNS・メッセージアプリ | Line、Facebook、Instagram、Threads、X(Twitter)、WhatsApp、Messenger、Telegram、Signal、Discord、Bluesky、BeReal | 携帯電話のショートメッセージ |
| 検索エンジン | Google、Yahoo検索 | Bing |
| メールアプリ | Gmail | Yahooメール、Outlook |
| 動画サイト・VODサービス | YouTube、Vimeo、ニコニコ動画、中国国外のVODサービス全般(Netflix、TVer等) | – |
| ニュースサイト | BBC、ニューヨーク・タイムズ、ロイター | Yahoo(※) |
| コミュニケーションツール | Google Meet | ZOOM、Teams、WebEx、Slack(※)、Chatwork、Trello |
| クラウドストレージ | Google Drive、Dropbox、Box | One Drive、icloud |
| ショッピング | Amazon Japan、メルカリ、ラクマ、楽天市場、Yahooショッピング | – |
| 生成AIサービス | ChatGPT、Claude、Perplexity、Gemini、Grok、Genspark、Microsoft Copilot | DeepSeek、豆包(Doubao)、Kimi、通義千問(Qwen)など中国国産AI |
| その他 | Wikipedia、Dify | – |
一方で、中国には中国人がよく使うWechatやWeiboなどのアプリがあります。
今回は、VPN Lifeの運営チームの検証に基づき、中国で使えないアプリと使えるアプリについて解説していきます。
なお、中国でアクセスできるサイト・アクセスできないサイトは、以下記事のツールを使うことで判定できるので、このページに記載のないサイトについては個別にご確認ください。

VPN Lifeは、中国でのビジネス・滞在経験が豊富なSNIのメンバーが運営しています。運営メンバーは中国の天津、蘇州、余姚、南昌などに拠点を置き、日常的な業務や生活を通じてVPNを利用。さらに、出張を通じて北京、上海、広州、厦門といった主要都市でも、それぞれのネットワーク環境におけるVPNの接続安定性を確認しています。
- 主な検証地域:中国(天津、蘇州、余姚、南昌他)
- 検証端末:iPhone・Android・PC等
- 検証者:VPN Life 運営チーム
- 検証結果詳細:最新の中国VPN接続検証まとめ
▼動画でも解説しています▼
日本で使えるのに中国では使えないアプリ・サイト
中国で使えないアプリの代表例はSNSです。
中国で使えないSNSとして、LINE、Facebook、Instagram、Xなどが挙げられます。
また、Google検索、Gmail、YouTubeなどのGoogle関連のサービスも利用できません。
日本で一般的に使えるサイト・アプリの中で、中国では使えないものは以下の一覧表のとおりです。
| カテゴリー | 中国で使えない |
|---|---|
| SNS・メッセージアプリ | Line、Facebook、Instagram、Threads、X(Twitter)、WhatsApp、Messenger、Telegram、Signal、Discord、Bluesky、BeReal |
| 検索エンジン | Google、Yahoo検索 |
| メールアプリ | Gmail |
| 動画サイト・VODサービス | YouTube、Vimeo、ニコニコ動画、中国国外のVODサービス全般(Netflix、TVer等) |
| ニュースサイト | BBC、ニューヨーク・タイムズ、ロイター |
| コミュニケーションツール | Google Meet |
| クラウドストレージ | Google Drive、Dropbox、Box |
| ショッピング | Amazon Japan、メルカリ、ラクマ、楽天市場、Yahooショッピング |
| 生成AIサービス | ChatGPT、Claude、Perplexity、Gemini、Grok、Genspark、Microsoft Copilot |
| その他 | Wikipedia、Dify |
この表を見てわかるとおり、日本人がよく使っているサイトやアプリはことごとくNGです。
これらのアプリは、すでに中国国内で代替アプリが多数あるので、今後も使えるようになることはないでしょう。
日本でも中国でも使えるアプリ・サイト
次に日本でも中国でも使えるサイト・アプリです。
| カテゴリー | 中国で使える |
|---|---|
| SNS・メッセージアプリ | 携帯電話のショートメッセージ |
| 検索エンジン | Bing |
| メールアプリ | Yahooメール、Outlook |
| 動画サイト・VODサービス | – |
| ニュースサイト | Yahoo(※) |
| コミュニケーションツール | ZOOM、Teams、WebEx、Slack(※)、Chatwork、Trello |
| クラウドストレージ | One Drive、icloud |
| ショッピング | – |
| 生成AIサービス | DeepSeek、豆包(Doubao)、Kimi、通義千問(Qwen)、文心一言、腾讯元宝 |
| その他 | – |
- 中国では使えないメッセージアプリは多数ありますが、スマートフォンにデフォルトで入っているショートメッセージのアプリは問題なく使えます。
- ビジネスツールでは、マイクロソフト系は概ね問題なく使えて、検索エンジンのBingや、メールのOutlookをはじめ、One DriveやTeamsなども中国では利用可能です。ただしAIアシスタントのMicrosoft Copilotは、公式のサポート対象地域から中国本土が除外されており利用できません(Microsoft公式)。
- なおSkypeは2025年5月5日をもってサービスを終了し、Microsoft Teams(無料版)に統合されました。中国での利用可否にかかわらず、サービス自体が存在しないためご注意ください(Microsoft公式)。
※ SlackとYahoo(ニュース)は、基本的にはつながるものの、エリア・回線・時期によって接続できないケースがあります。業務で確実に使いたい場合はVPNの併用をおすすめします。
ZOOMは基本的に中国で利用できます。
公式サイトに掲載されている「中国でZoomミーティングは使えますか?」という質問に対しても
中国でZoomは利用可能です。
中国・日本間でのZoomミーティングの利用実績があります。
公式サイトより
と明確に書かれています。
実際にVPN Lifeの中国現地スタッフは、毎週のようにZOOMを使っていますが、まったく問題なく使用できています。
中国でもエリアや回線によってZOOMの接続が不安定になり使えないケースが散見されます。その場合は、VPNを活用することで安定してZOOM会議ができるようになります。
また、コミュニケーションツールのChatwork、Trelloなども使えることを確認しています。Slackも基本的には利用できますが、エリアや回線によってはつながらないケースが報告されているため、業務で使う場合はVPNを併用しておくと安心です。
ただし中国では、今は使えるアプリでも、将来使えなくなる可能性があることには注意しましょう。
そのため、常にどのアプリが使えるのか?最新の情報を仕入れておく必要があります。
中国の地域によってZOOMの回線が不安定なところがあるようです。また会議はできますが、中国から新規にアカウント登録する際には、VPNが必要なケースがあります。 もっと詳しく:中国で使えるおすすめVPN
中国人が現地でよく使うアプリ・サイト
中国にいる人との連絡手段として便利なのは、現地の中国人が使うサイト・アプリです。
中国の人がよく使うのは、以下のようなサービスです。
| カテゴリー | 中国人がよく使うアプリ |
|---|---|
| SNS・メッセージアプリ | WeChat(中国版Line)、小紅書(中国版Instagram)、Weibo(中国版X) |
| 検索エンジン | Baidu(中国版Google) |
| メールアプリ | QQメール、163メール、126メール、新浪メール、搜狐メール |
| 動画サイト・VODサービス | 抖音(Douyin/中国版TikTok)、YouKu(中国版YouTube)、bilibili |
| ニュースサイト | 中国国内のニュースサイト |
| コミュニケーションツール | DingTalk(釘釘/中国版Teams)、VooV(騰訊会議/中国版ZOOM)、企業微信(WeCom) |
| クラウドストレージ | Baidu Cloud、Huawei Cloud、Tencent Cloud |
| ショッピング | 京東、淘宝、阿里巴巴 |
| 生成AIサービス | DeepSeek、豆包(Doubao)、Kimi、通義千問(Qwen)、文心一言、腾讯元宝 |
| その他 | 天猫(T-mall)や京東(JD)などのネットモール、タオバオ(C2Cマーケット)、アリババ(卸売マーケット) |
- 中国でLineの代わりとして使われているのがWeChatです。VPN Lifeの中国人スタッフとの連絡もほぼWechatを利用しています。
- 中国版Instagramの小紅書も多くの中国人の間で使われています。
- Weiboは中国版のTwitterですが、コミュニケーションツールとしては使いにくいので、Wechatほど積極的には使われていません。
- 中国でGoogleの代わりに使われているのが、Baidu(百度)です。
- 無料メールでよく使われているのがQQメール、163メール、126メール、新浪メール、搜狐メールなどです。
- 中国で人気の動画サイトは、抖音(Douyin)、YouKu、bilibiliなどです。抖音と日本で使われているTikTokは同じByteDance製ですが、中国本土向けと海外向けで完全に分離運用されており、アカウントも中身も別物です。中国本土でTikTok(国際版)は利用できません。
- コミュニケーションツールとしては、中国版TeamsともいえるDingTalk(釘釘)や、中国版ZOOMのVooV(騰訊会議)が利用されています。
- 生成AIは、中国国産のDeepSeek、豆包(Doubao)、Kimi、通義千問(Qwen)などが日常的に使われています。ChatGPTやGemini、Claudeは中国本土からは利用できないため、これらが代替として定着しています。
中国で使えないアプリを中国で使う【5つの方法】
中国に長期滞在する人なら中国人向けのアプリだけでも問題ないかもしれませんが、中国に滞在・出張する人の多くは以下のような悩みを抱えています。
「家族や友達と連絡をとるのに、日本でも使っているアプリを中国でも使いたい」
「中国で使えるはずのアプリなのに、回線が安定せずにつながらない」
そこで、日本で普通に使えているアプリを中国でも使う方法を5つ紹介します。
| 方法 | 滞在頻度 | 滞在期間 | 料金 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|---|
| VPNサービス | 駐在、高頻度 | 長期 | 400~1000円/月(13~33円/日) | 駐在員、長期出張者 |
| レンタルWi-Fiルーター(グローバルWiFi) | 1-4回/年 | 2-4日/回 | 1,570~3,270円/日 | 頻度の少ない出張者 |
| 香港SIMカード | 5-6回/年 | 5日以上/回 | 1,500円/週+端末料金 | 頻度の多い出張者 |
| 中国向けeSIM (Saily等) | 1-4回/年 | 2-4日/回 | 400~700円/日 | 頻度の少ない出張者 |
| 携帯のローミング機能 (ahamo等) | 頻繁 | 15日以内 | ゼロ(日本の格安携帯料金そのまま) | 日本の携帯をそのまま使いたい人 |
方法1:長期駐在者や高頻度の渡航者向け「VPN」
VPNとは、バーチャル・プライベート・ネットワーク(Virtual Private Network)のことです。
VPNサービスを使うと専用サーバーを経由することで、中国政府の検閲を回避してLineやFacebookへのアクセスが可能になります。
VPNサービスには、中国での実績が豊富な会社、世界的な大手、日本の会社などさまざまです。

方法2:短期渡航者向け「レンタルWi-Fi」
レンタルWi-Fiを借りて、ネット利用する方法もあります。
たとえば、出発当日の空港で手軽に受け取りができるグローバルWiFiなどです。
グローバルWiFiの中国向けプランだと、中国ネット検閲を回避可能で、容量600MB/日で1,770円/日、4Gの容量無制限タイプで2,470円/日、5Gの容量無制限タイプで3,270円/日で借りられます(2026年7月時点の通常価格)。
方法3:高頻度の渡航者向け「香港SIMカード」
出張頻度の多い人には、香港SIMカードもおすすめです。
香港は中国本土の検閲対象エリアではないので、香港を経由することで外国のサービスにアクセスできるようになります。
香港SIMカードをSIMフリーの携帯電話かWi-Fiルーターに差し込むだけなので、とても簡単です。

たとえば通信容量が12GBあるタイプなら、滞在期間が多少長くても安心して使えます。
方法4:手軽に使える「中国向けeSIM」
近年発売されたスマートフォンはeSIMに対応しているため、中国で使えるeSIMをインストールできます。
eSIMはインターネット上で簡単に申し込みを完了できるので、とても便利です。
eSIMサービスの中にはVPNを使わずに中国のインターネット検閲を回避できるものがあります。
このようなサービスを利用すれば、中国国内からでも国外のサービスへのアクセスが可能になります。

方法5:手軽にできる「携帯のローミング機能」
面倒な準備をしたくないという方は、携帯のローミング機能を使えば、普段使っている携帯をそのまま海外で使えるようになります。
デフォルト設定では、ローミングはOFFになっていますが、これをONにすることで、日本の通信会社を経由して、インターネットにアクセスすることができます。
ただしローミングは、1日あたり1,000円~2,000円ほどの通信費用が別途かかることが大きなデメリットです。
そのようなデメリットを解消してくれるローミングサービスを提供しているのが、NTTドコモの格安サービスahamo(アハモ)です。
ahamoだと、標準プランの中に30GBのデータ容量の範囲なら中国でも追加料金なしでローミングできるサービスが含まれています。(出典:https://ahamo.com/news/fhqhpm0000000bsx.html)
ahamo(アハモ)は日本国内で使うだけでも十分にお得にできることに加えて、中国(海外)での利用も実現できる一石二鳥の手段といえるでしょう。
ahamoの海外ローミングには、30GBのデータ量とは別に「15日ルール」があります。海外でデータ通信をした日を起算日として15日が経過すると、通信速度が最大128kbpsに制限されます。
やっかいなのは、この制限はデータ量を追加購入しても解除できない点です。解除するには一度日本に帰国してデータ通信をする必要があります。中国に15日以上滞在する予定なら、ahamoだけに頼らず、VPNや中国向けeSIMを併用しておきましょう。(出典:ahamo公式・海外データ通信)

中国がインターネット規制をする理由・規制を破るとどうなる?
中国がSNSの利用をはじめとしたインターネット検閲をする理由は、大きく2つあるとされています。
- インターネット上で行われる政府に対する組織的な批判を防ぎたいから
- 通信産業を国の重要産業としているので、外資の参入を排除して自国のサービスを成長させたいから
これらの理由に照らして考えると、VPNなどを利用して中国のインターネット規制を破るとどうなるかは明確でしょう。
政府の批判や新しいITサービスの立ち上げなど、国の根幹に関わることをしなければ、基本的にお咎めはありません。
実際に、筆者やVPN Lifeの中国人スタッフをはじめ、規制を回避してネット接続している人は多数いますが、それを理由に取り締まられたことは一度もありません。
中国でLineやGoogleを使って捕まることはないので、安心しましょう。
もっと詳しく:中国でのVPN利用は違法?【VPN規制の理由】
まとめ
中国で使えるサイト・アプリと使えないサイト・アプリについて解説しました。
- 日本で使えるLine、Facebook、Google系のサイト・アプリは、中国では使えない。特にSNS系のアプリは、ほぼすべて使えない。
- 日本で使えるマイクロソフト系のサイト・アプリ(Bing、Outlook、OneDrive、Teams等)は、中国でも概ね使える。ただしMicrosoft Copilotは中国本土が公式サポート対象外。Skypeは2025年5月にサービス自体が終了している。
- 生成AIは、ChatGPT・Gemini・Claude・Copilotなど海外勢がすべて使えない一方、DeepSeek・豆包・Kimi・通義千問といった中国国産AIは問題なく使える。
- 中国で使えないアプリを使う方法として、「VPNサービスの利用」「レンタルWi-Fiの利用」「香港SIMカードの利用」「中国向けeSIMの利用」「携帯ローミング機能の利用」などがある。
- 中国がインターネット規制する理由は国の根幹を保つため。根幹を揺るがすようなことをしなければ、規制を回避してネット接続しても問題にはならない。
